No. 001
1994.02.30
上野駅 8番線 コインロッカー 312番(施錠されていなかった)
ロッカーの中には、現像済みのネガが一本だけ入っていた。鍵は差さったままで、誰かが「もう取りに来ない」と決めたあとのような置かれ方だった。
プリントできたのはこの一枚きり。残りのコマは光が回りすぎていて、何が写っていたのか分からない。
座標は東京駅の真上を指している。けれど写っている影は、海辺の防波堤に立つ誰かのように見える。日付の「2月30日」は、もちろん存在しない。
撮影者不明・場所不明の記録
No. 001
上野駅 8番線 コインロッカー 312番(施錠されていなかった)
ロッカーの中には、現像済みのネガが一本だけ入っていた。鍵は差さったままで、誰かが「もう取りに来ない」と決めたあとのような置かれ方だった。
プリントできたのはこの一枚きり。残りのコマは光が回りすぎていて、何が写っていたのか分からない。
座標は東京駅の真上を指している。けれど写っている影は、海辺の防波堤に立つ誰かのように見える。日付の「2月30日」は、もちろん存在しない。